犬が死んだらどうする?することや手続き・注意点などを紹介
突然、もしくは病気で大切な愛する愛犬が亡くなってしまったら…いつか別れがくるとは分かっていても実際にその時がきたらと考えるととても悲しい気持ちになります。
そして犬が亡くなった時どうしたらいいか冷静さを失い、どうしていいかわからないと焦ってしまう方も多いでしょう。
家族として最後に愛犬にしてあげられる事は一体何があるのでしょうか?
今回は犬が死んでしまった時に知っておきたいことをご紹介します。
■犬が死んだらどうする?することは?
愛犬がなくなってしまった時、まずは何をすればいいのか。
亡くなった愛犬を目の前にどうしていいか分からず焦ってしまう気持ちは分かります。
しかし飼い主として最後にやらなければいけないことを愛犬にしてあげましょう。
亡くなった後、犬の大きさにもよりますが大体2時間程で死後硬直します。
この時目が開いてしまった状態や体が伸びきった状態で硬直してしまう場合があるので硬直する前に体の状態を整えてあげましょう。
目は手でそっと閉じてあげ、口はタオルやゴム等で固定して閉じてあげます。
また硬直後に口やお尻から体液が流れ出る場合があるのでガーゼでそっと拭き取ってあげましょう。
また事前にペットシーツやタオルなどを敷いておくと良いかもしれません。
その後保冷剤などをタオルでくるんだ物で冷やし遺体を安置しておきましょう。
この時直接濡れた物に遺体が触れると腐敗が進む恐れがあるので気を付けましょう。
そして安置したその後、遺骸となったペットの埋葬方法を考えなければなりません。
①自宅の庭に穴を掘り、埋める方法
②自治体に遺骸処分を依頼する方法
③ペット葬祭の専門業者に依頼して葬送する方法
この3つの方法があります。
①の場合、ペットの死骸は人間の死体とは違い、死骸を埋める場所に制限は無いので自分の自宅の庭に埋めることも可能です。
しかし各自治体によっては庭に埋めることを制限している場合があるので、庭に埋める際には事前に確認しておきましょう。
また公園、海、山、など自宅以外の場所へ遺骸を埋めたり捨てたりするのは違法なるので注意しましょう。
②の場合、ペットの死骸は悲しい事に一般廃棄物として分類されています。
これも各自治体によって異なりますが大体1000円〜5000円程の費用で処分してくれます。
ただ愛犬の亡骸がただのごみとして処分されてしまうのでおすすめはできません。
③の場合、犬の大きさや体重そしてどんな火葬方法をするかで金額は異なりますが専門の業者に頼み、人間同様火葬から納骨まで行う方法です。
また金額の確認方法は直接電話をするかもしくはホームページ等で調べる事が出来ます。
■犬が死んだらどこへ行く?手続きの方法は保健所?市役所?
また飼い犬が死んだ後に済ませておかなければならない手続きがあるのを知っていましたか?
それは犬の死亡届を提出する事です。
ではその届出は一体どこへ提出するのか?
登録してある市区町村の役場に提出します。
生後90日以上の畜犬登録が済んでいる犬が亡くなった場合は、死後から30日以内に保健所に廃犬届を提出して登録を抹消する手続きをしましょう。
実はこれ、狂犬病予防法に基づくもので、登録抹消の手続きをしなければ集合注射の案内、注射の督促状などが毎年届いてしまいます。
また、登録を抹消する際には狂犬病予防注射済証の返却が必要となります。
また亡くなった犬が純血種で血統書登録していた場合は、登録されている団体にも死亡連絡をする必要があります。
血統書の裏面に死亡年月日、そして飼い主の氏名、住所を記入してから犬種団体に送付しなければなりません。
■犬が死んだら 埋める場合の注意点
先述したように、自分の自宅の敷地内の庭であれば亡くなった愛犬を埋める事は可能です。
しかし各自治体によって禁止されている場合もあるので事前に確認しておく必要があります。
また公園、海、山だけでなく道路へ放棄したり他人の敷地内へ埋めたり等は違法になってしまうので絶対にしないで下さい。
■犬が死んだら 飼い主にかける言葉
犬が亡くなり悲しみに満ちている方に一体どのような言葉をかけたら良いのでしょう?
これは正直、本人の心が落ち着く、整理出来るまで待ってあげる必要があります。
また一緒にいてあげたり、心の支えになるそして相手が話せる状況になったら亡くなった犬の話を聞いてあげるなど寄り添ってあげる事が大切です。
中には本人が犬の死を受け止められず家族や知人に死後の手続きを手伝ってもらったという方もおられます。
相手が無理に悲しみを押し殺してしまうのではなく、悲しむがままに悲しみ、またそれができるような環境を作ってあげることが大切です。
また反対に、新しいペットを勧めたり安易な言葉で慰めたりするのは相手が余計に傷付いたり深い悲しみを負ってしまうケースがあり逆効果なので気を付けましょう。
■犬が死んだら 仕事や日常への影響とペットロスについて
犬が亡くなった時は、遺体の安置や葬儀、供養、そして届出など他にもやらなくてはいけないことがたくさんあります。
しかし人間が亡くなった時に使える慶弔休暇を使い仕事を休む事は犬が亡くなった場合は出来ません。
どうしても休みたいと思う場合は有給休暇を取る必要があります。
また犬を亡くしてしまった悲しみから起こってしまう恐れがある症状がペットロスです。
ペットロス症候群と呼ばれるペットロスは家族同然のペットを失った事で精神的、そして身体的に様々な症状が起こってしまう事です。
主な症状はうつ病のような症状が多く、他にも不眠や情緒不安定、虚脱感・無気力で何もする気が起きない、めまいや摂食障害、ペットの声が聞こえたまたは姿が一瞬見えた気がするといった錯覚や幻聴です。
そんなペットロスを克服する方法は人により異なりますが主に言われているのが
①犬が死んだと言う事実を受け止める
②無理な事はせず、ゆっくりと心も身体も休める
③新しいペットを飼う
この3つが主な克服方法と言われています。
ペットロスになってしまった人の多くはその悲しみからどこかで生きているかもしれないと思い込んでしまい余計に症状を悪化させ、ペットロスが長引いてしまうケースがほとんどです。
まず克服する第一歩としては悲しみを受け入れ、そして現実を受け入れる事が大切なのです。
悲しみ存分に出し沢山泣いたり、愛犬との思い出の写真を見返したり家族や友人と語り合ったりして自身の気持ちを落ち着かせましょう。
居なくなってしまったことから目を背けるのでは無く、居なくなってしまったけれど、とても素敵な思い出として受け入れる事が大切です。
また悲しみから無理に忘れようとする事で症状を余計悪化させてしまう可能性があるので心と身体をじゅうぶん癒し、休めてあげましょう。
可能であれば有給や休日を使いその日は1日何も考えず自宅でゆっくり過ごすのも良いでしょう。
再び別れる時の悲しみを味わいたくないと新しい犬を飼うことをためらう方もいますが、亡くなった子にしてあげられなかったことをしてあげたい、亡くなった子よりもっと幸せにしてあげたいという気持ちでもう一度犬を飼うと決める方も多いです。
しかし悲しいから、辛いからと気持ちを紛らわす為だけに新しい犬を迎えいれるのはあまりオススメしません。
あくまでも新しい犬を飼うのは生前の犬に対して気持ちの整理が整ってからにしましょう。
■犬が死んだら 虹の橋とは
犬や猫等のペットが亡くなってしまった時に、虹の橋に向かうという表現を耳にしたことはないでしょうか?
「虹の橋」とは飼っていたペットと飼い主が再びめぐり合う場所のことを書いた作者不詳の詩の事です。
ペットロスに陥った飼い主の間で最初はアメリカで広まっていたものが次第に世界中、そして日本でも知られるようになってきました。
ここではその「虹の橋」を紹介します。
虹の橋
天国へ行く道の手前に虹の橋と呼ばれる場所があります。
地上で愛されていた動物は死を迎えると、虹の橋に向かうのです。
そこにはたくさんの草地や丘があり、豊富な食べ物や水、日光の光があり、動物たちは走り回って楽しく過ごすことができます。
病で不自由な身体になったり年老いたりした動物たちは、ここでは健康になって元気になります。
動物たちは満ち足りて幸せなのですが、ひとつだけ不満があります。
それは、自分を愛してくれた人と会えなくて寂しいことでした。
しかし、ある日、一匹が突然立ち止まって遠くを見つめました。
瞳はきらきらと輝き、身体は喜びで震えています。
突然、彼は仲間たちから離れ、緑の草の中を走りだしました。
彼はあなたを見つけたのです。
そして、再開した彼とあなたとは抱き合います。
二度と離れることはありません。
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは彼の頭をなで回します。
あなたは彼の瞳をもう一度覗き込みます。
その瞳は、あなたがずっとずっと忘れることのなかった瞳です。
それから、あなたと彼は一緒に虹の橋を渡って行くのです。
作者不明
■犬が死んだら まとめ
大切な愛犬を失う悲しみは想像以上のできごとではあります。
しかし愛犬の為にもなるべく早く気持ちの整理をし、楽しかった思い出や写真を見返したり幸せだった頃を思い出しましょう。
亡くなった時はとても悲しいですが、いつか虹の橋でまたもう一度出会える日まで毎日を大切に過ごしていきましょう。