犬のしつけ方【お手】必要?お手を教える理由と教え方伝授!
あなたの愛犬はお手をしますか?
お手を教える飼い主さんもいれば、お手はしつけとして必要ないのでは?と思う飼い主さんもおられるでしょう。
今回はそんなお手のしつけは必要なのか、またお手を教える理由、教える時期と教え方などお手のしつけについてご紹介していきます。
・犬にお手のしつけは必要か?
お手を教える理由はなんなのでしょうか。
お手はしつけと思う方もいればお手は芸だと思う方もいます。
お手をする姿が可愛い!とお手を教える飼い主さんもいます。
確かにお座りや待てと比べてお手はそんなに必要性が無いのでは?と思いがちですが実はとっても重要なしつけだったんです!
・散歩から帰って来た後に
例えば散歩から帰って来た後、室内犬であれば足を拭きますよね。
特に雨が降った日や泥まみれや水溜まりになった足は絶対に拭きたいです!
そんな時、飼い主から無理に足を引っ張って拭くよりも犬自ら「お手」をして拭かせてくれたら、とてもスムーズだと思うのです。
・足裏のチェック
犬の肉球はとても敏感な部分。
そしてその肉球のまま室内や外を歩く為、常に足裏の健康状態をチェックしてあげる必要があります。
その時にお手をしてもらうと直接肉球に触れ、チェックする事が出来ます。
またひび割れや切り傷など早くに発見することでそこから化膿したり感染症を防ぐ事が出来ます。
・爪切り
トリミングサロンで爪切りをしてもらっている場合は必要ないですが、セルフシャンプーをしている飼い主さんにとって犬からお手をしてもらえるととても助かります。
爪切りや足裏の毛のカットなど犬が嫌がったり暴れること無くケアしてあげる事が出来ます。
お手を教える事で可愛い芸の一つなのではなく、犬の健康状態のチェックや日々のケアをスムーズに行う事が出来るのです。
・お手を教える時期と教え方
お手に限らずお座りや待てなどしつけを教える時は早ければ早い方が良いです。
成犬よりも子犬の時の方が飲み込みや理解能力が高く、スムーズに教える事が出来ます。
かといって成犬になってから教えるのはダメと言う事ではないので、成犬になってから教えるのであれば子犬よりも、少し時間はかかってしまいますが根気よくしつけていきましょう。
基本的なお手のしつけ方を順を追ってご紹介します。
①まずは犬と向き合い、アイコンタクトをします。
犬の右前足を持ち上げながら「お手」と言い5秒ほどキープ
②その後前足を下ろし、目一杯褒めてあげましょう。
おやつを与えるのであればこのタイミング出あげてくださいね。
③この①、②の動作を何度も何度も繰り返します
④繰り返したあと、大体覚えたかな?と思ったら前足を持って補助してあげるのをやめて、お手といいながら愛犬の前に手だけをさし出します。
⑤成功出来たら目一杯褒めて、ご褒美を与えます。
失敗したら差し出した手と反対の手で犬の前足を持ち上げ、差し出した手の上に乗せ、お手と言って教えます。
何度かこの動作を繰り返す事でお手を覚え、次第にご褒美が無くてもお手と言われると無意識に手を乗せる様になります。
・お手をしつける際の注意点
お手をしつける際に注意して欲しい点は無理強いしないということです。
無理に犬の前足を掴んでお手と教えたり前足をギュッと掴んだりするのは辞めましょう。
飼い主も犬も楽しくしつけをするのが大切なので、犬の集中力が高まっている時だけお手を教える様にしましょう。
またその日にちゃんとお手が出来なくても「いつか出来る」、「また明日」と気軽な姿勢で取り組みましょう。
犬はしばらく時間が経った後に怒られても褒められてもなんの事だかさっぱりで理解することは出来ません。
お手が成功して褒める時はなるべく早く、3秒以内に褒めてあげましょう。
褒めるのと同時にご褒美をあげる事でお手をすると褒めてもらえて、おやつも貰える!と認識し、より一層早くお手を覚えてくれます。
我が家の犬はご褒美が無くてもお手と言われると無意識にしてしまいます。
また我が家のお手は右前足ではなく両前足です。
お手と言うと両前足を交互に乗せてきますが子犬の頃の教え方が悪かったのか
成犬になってから直そうとしましたが直りません笑
・大事なのは犬との信頼関係
お手は待てやお座り、そしてトイレトレーニングに比べるととてもハードルが低く一番早く覚えさせやすいしつけと言われています。
早い子で2日以内に覚え、遅くても1週間程度教え続けると覚えます。
きちんとお手を教える事で犬との信頼関係を築く事出来ますし、信頼関係を築く事で今後のしつけもスムーズに進めることが出来ます。
お手はしつけだけでなく、手の上にちょこんと前足を乗せてくるのもまた可愛くて何度も教えたくなります。
意外にも犬のしつけとして重要なお手でしたが、しつけとしてだけでなく芸としてもお手を教えておくといいかもしれませんね。
お手をはじめ、おすわりやまてなど「正しいしつけ」は意外と難しいものです。
飼い主がしっかりとしたしつけの方法を学んでおくことが愛犬との良い関係を築くカギになります。
→愛犬とのいい関係!新しい犬のしつけのカタチ「イヌバーシティ」をご存知ですか?
次のページではお手をはじめとした愛犬のしつけを始めるタイミングについてお話します。